不動産クラウドファンディングとは?
不動産クラウドファンディングとは、インターネット上で投資家を募集して、集まった資金で事業者が不動産の運用をおこない、家賃収入(インカムゲイン)や売却益(キャピタルゲイン)を投資家に分配する投資商品の仕組みです。




目次
不動産クラウドファンディングのメリット
不動産クラウドファンディングのメリットは7つ。
- 小額から投資が可能
- 価格変動リスクがない
- 管理がいらない
- 高利回りの利益を得られるチャンス
- 投資家のリスクを軽減する仕組みがある
- 優良な上場企業が参入してきている
- 社会貢献の面もある
ハードルの高い不動産投資が少額から可能に
投資対象物件や内容は各ファンドにより異なり、投資家は想定利回り、運用期間、募集金額、物件の立地や築年数、広さや間取りなどの情報を元に投資をおこないます。
物件に関して情報が明確に開示されていることも特徴で、仕組みも単純なため投資判断がしやすい投資商品と言えます。
以前からある不動産投資を小口化したものと言うとイメージしやすいと思います。
小額から投資することができ、日々の価格変動もありませんので、毎日値動きを確認することができない忙しい人にもおすすめです。
不動産投資は以前より広く知られている安定した収益が見込める投資のひとつですが、投資物件を実際に購入するには多額の資金が必要です。
かつさんどの実際の投資額と償還実績の一部です。
銀行の預金金利は0.001%しかありませんので、いかに高利回りかが分かります。
事業者 | ファンド名 | 実際の 運用期間 |
投資額 | ファンド 利回り |
利益 (税引前) |
---|---|---|---|---|---|
CREAL | コンシェリア・デュー代々木公園 | 7ヶ月 | 10万円 | 3.0% | 1,670 |
Jointoα | アセットファンド大阪天王寺 | 12ヶ月 | 10万円 | 3.6% | 2,865 |
Rimple | Rimple's selection25 | 6ヶ月 | 20万円 | 3.1% | 2,433 |
従来の不動産投資は大きな資金が必要で、銀行から融資を受けて始める人も多いです。
不動産クラウドファンディングは、従来の不動産投資を小口化した商品です。
1万円から投資できる事業者も多く、インターネットを通じて手軽に投資することができます。
価格変動リスクがない

株式やFX、ビットコインなどの暗号資産、ETFやREITなど個人が投資できる商品は多くありますが、これらは日々の価格変動があります。
商品によっては1日で20%以上の価格変動もあり、一喜一憂させられることも多いと思います。
不動産クラウドファンディングは日々の価格変動がありませんので、投資した後は値動きに振り回されて疲れてしまうこともありません。
精神的にもメリットがあり、変動幅の大きい商品との分散投資にもなります。
不動産管理における手間がかからない
不動産を購入するまでにも情報収集や不動産仲介会社とのやり取りも多く、専門的な知識が必要です。
また購入後も物件の管理や空室が出た場合の対応など、かなりの時間と手間がかかります。
不動産クラウドファンディングはこのような手間がいらず、投資した後の管理も必要ではありません。
申込や契約、分配金支払いなどの煩わしい契約実務がすべてオンライン上で完結。
物件の運用は不動産のプロである事業者が行いますので、運用終了まで待つだけの投資となります。
初心者が始めることは難しい不動産投資を小額から気軽にでき、透明性や安全性も高い「不動産クラウドファンディング」は今注目されている投資商品です。
株式投資や不動産投資は投資した後も色々な管理が必要です。
株式は値動きがあるので、買い増しや損切り、所有する銘柄の変更など、その都度判断が必要です。
不動産クラウドファンディングは特に管理の必要がありません。
投資した後は不動産運用のプロに任せて、運用終了まで「待つだけの投資」です。
高利回りの利益を得られるチャンス

近年の日経平均の配当利回りは1%後半から2%前半で推移しています。
不動産クラウドファンディングは2%から6%台まで様々なファンドがあり、投資家のリスク許容度によって選ぶことができます。
また投資した段階で、投資成功した際に得られる金額は確定しており資金管理がしやすいです。
かつさんどの実際の償還実績の一部です。
事業者 | ファンド名 | 実際の 運用期間 |
投資額 | ファンド 利回り |
利益 (税引前) |
---|---|---|---|---|---|
CREAL | SOLA沖縄学園 | 7ヶ月 | 100万円 | 5.0% | 27,182 |
Jointoα | アセットファンド大阪天王寺 | 12ヶ月 | 10万円 | 3.6% | 2,865 |
Owners Book | 新宿区新築レジデンス第1号ファンド第1回 | 11ヶ月 | 300万円 | 4.6% | 126,500 |
銀行の預金金利は0.001%しかありませんので、いかに高利回りかが分かります。
銀行 | 預金の 利回り |
配当金 利子 |
---|---|---|
定期預金金利 | 0.002% | 20円 |
通常預金金利 | 0.001% | 10円 |
銀行の預金金利と投資による利回りの比較は姉妹サイト「カブスル」にて自動計算フォームでかんたん比較ができます。
投資家のリスクを軽減する仕組みがある

投資にリスクは付き物ですが、不動産クラウドファンディングは事業者によって、投資家のリスクを軽減する仕組みを採用している事業者があります。
- 事業者も同じファンドに出資する「セイムボート出資」
- 損失が出た際に一定の割合で投資家の資産を守る「優先劣後出資」
- 空室が出た際にも家賃保証がされる「マスターリース契約」
優良な上場企業が参入してきている

東証一部上場の大きな企業が運営している事業者も増えています。
上場企業は社会的な信用があり、不動産取引や運用に充分な実績とノウハウがある企業が参入していることで、不動産クラウドファンディングそのものの信頼性が高まっています。
社会貢献の面もある
投資の目的は利益を得ることが大きいと思いますが、環境問題やよりよい社会の実現のために投資を通じて社会貢献する面もあります。
不動産クラウドファンディングはESG投資に繋がるファンドもあり、環境に配慮した物件や施設に投資することで社会貢献できる面もあります。
不動産クラウドファンディングのデメリット
不動産クラウドファンディングのデメリットは4つ。
- 元本保証はない
- 利回りは確定されていない
- 途中解約できない場合が多い
- 人気のため投資したくてもできない
元本保証はない

不動産クラウドファンディングは、出資した元本は保証されていません。
出資法で元本の保証は禁止されています。
運用状況により元本が減少すること、または返還されない場合があります。
株式投資や債権をはじめ、元本を保証された金融商品はありません。
利回りは確定されていない
利回りに関しては想定利回りで、不動産を運用した結果、賃料や売却が想定よりも低い収益だった際は、受け取れる金額が低くなる場合や運用期間が延びる場合があります。
途中解約できない場合が多い
株式は想定と違う展開になった場合、自己判断により短期間で手放すことができます。
不動産クラウドファンディングは運用中の解約ができない、または解約までに時間がかかる場合があります。
人気のため投資したくてもできない
事業者やファンドによっては投資したい人が多く、抽選方式で当選した人のみ投資できる場合や、募集開始後数秒で完売する場合があります。
ますます人気化しており、投資したくても確実に投資できず機会損失になる場合があります。
不動産投資クラウドファンディングのマーケットは、グローバルで約2,434億円(2016年)から約2兆3,733億円(2020年)へ拡大し、今後は42兆1,221億円(2026年)まで成長するという予測がされております。