ももたろうファンドに訪問インタビューしました
ももたろうファンドは、愛知県北名古屋市に本社を置く藤岡不動産が運営しています。
書面による契約方式で分類としては「不動産小口化商品」となりますが、不動産クラウドファンディングのファンドと基本的には同じ仕組みとなります。
今回は、ももたろうファンドを担当されている、藤岡不動産 開発部部長 大塚様にお話を伺いました。
- 質問者:かつさんど
- 名古屋市在住の投資家、2018年にFIRE達成
- 2018年から投資型クラウドファンディングに投資を始める
- 現在のクラウドファンディング投資額は約2,500万円
藤岡不動産 本社前にて
藤岡不動産 開発部部長 大塚様と
2024年10月7日に実施させて頂いたインタビュー記事です。ご返答の内容は当時のもの。
※返答内容の「太字・色字」は運営者が装飾しています。
ももたろうファンドの概要について

御社が不動産小口化商品事業へ参入するきっかけを教えてください。

藤岡不動産
「地方の空き家」や「古い物件」など、評価が低く銀行借入が困難である物件を流通させること、また、投資に対して、「リスクを感じる」「まとまった資金がない」という理由で投資に参加できなった方に対し、「投資運用」をもっと身近にするために「ももたろうファンド」を設立しました。

「ももたろうファンド」は、かなりインパクトのあるサービス名ですが、なぜこの名称にされたのですか?

藤岡不動産
まずは、覚えてもらいやすい、親しみやすい名前にしたいと思いました。
ももたろうは、誰もが知っている昔話の主人公です。
犬・サル・キジという【仲間】というキーワードと、鬼退治をして、宝物を持ち帰り、村人【みんなが豊かになる】というキーワードが、私たちの目指すファンドの姿に共通していると思い「ももたろうファンド」になりました。

現在、面前契約方式(書面による契約)を採用されていますが、面前契約のメリットを教えてください。
また、将来的に電子取引(不動産クラウドファンディング)にする予定はありますか?

藤岡不動産
面前契約は、インターネットでの投資に不安を感じる方、また、投資商品をじっくり見極めたい方に適していると思います。
また、郵送で出資者様と何度かやりとりをすることで、安心や信頼をいただけることもあると思います。
将来的には電子取引に移行したいと考えていますが、現段階では未定です。

ももたろうファンドの現在の登録者について、人数、年齢、男女比などをお教えください。

藤岡不動産
- 人数:110名
- 20代 4%
- 30代 13%
- 40代 30%
- 50代 35%
- 60代 15%
- 70代以降~ 3%
- 男女比 男性:女性=7:3
20代~30代の割合が比較的高いのは、我々のお取引先のご子息様も投資していただけている部分もあります。

御社は愛知県で20年以上、幅広い不動産サービスを展開されており、地元不動産への目利き力が魅力のひとつだと思います。
ももたろうファンドのファンド組成・運用に関わるメンバーについて、人数と主要な資格保有者数を教えてください。

藤岡不動産
開発部部長の大塚と事務の水野の2名で担当しております。
業務管理者は大塚です。
ファンド用物件仕入れは、3名で行っています。
- 【保有資格者数】(2024年9月現在)
- 宅地建物取引士:3人
- 不動産コンサルティングマスター:2人
- 一級建築士:1人
- 一級建築施工管理技士 :1人
藤岡不動産について

運営会社である藤岡不動産株式会社の会社概要と特徴、得意な事業分野を教えてください。

藤岡不動産
藤岡不動産株式会社は2003年8月8日に、代表の藤岡が生まれ育った北名古屋市で設立されました。不動産の買取り、再販事業を中心に収益不動産開発事業やリースバックを行っています。
弊社は創業以来、社是「総ての人の笑顔のために」のもと、4つの行動指針をかかげ、企業活動に取り組んでまいりました。
- 良い不動産を提供する
- 社会貢献をする
- 社員に良い生活を享受させる
- 永続企業になる
社会福祉協議会や地元の学校、また震災地域への寄付などを定期的に行っていますが、 「総ての人の笑顔のために」の社是に込められた想いがそこに繋がっています。
ももたろうファンドのファンドについて

2023年のファンド募集数は7本(再募集分含む)、2024年は8本(2024.9.20現在)ですが、今後もこのくらいのペースでファンド募集がありますか?

藤岡不動産
今後も今のペースで募集をしていく予定です。
1ヵ月に1本、組成ができるようにしていきたいです。

現状の利回り(平均6.0%台)について、今後もこのくらいの利回りのファンドを想定されますか?

藤岡不動産
今後も6%を基準としたいと考えています。年利6%を分配金としてお支払いできるような物件を用意する予定です。

投資家保護に繋がる仕組みである優先劣後システムを採用されていますが、現状の劣後出資割合を維持していく方針ですか?

藤岡不動産
現在は、優先出資80%、劣後出資20%の割合で組成しております。
引き続き80:20の割合を維持し、出資者様の安全を優先的に守っていく方針です。
【かつさんどのポイント】
ファンドにより利回りや劣後割合を変動させるのではなく、想定利回り6.0%、劣後出資20%の条件に適合する物件をファンド化しているというお話がありました。
これは多くの物件を所有し、個々の物件の特徴を知っているからこそできることだと感じました。

ももたろうファンドのファンドは「インカムゲイン型ファンド」ですが、ファンドの出口は藤岡不動産が買い取る形になりますか?外部への売却もあり得ますか?また、インカム型の優位点を教えてください。

藤岡不動産
基本的に、再組成をしてファンド運用を続けていく予定でいます。
タイミングや条件が合えば、外部への売却も考えております。
インカム型の優位点は、リスクが少なく、安定した収益が見込めるところだと思います。
他の事業者と投資商品との比較

不動産クラファンや不動産小口商品の他の事業者と比較して、ももたろうファンドの強みを教えてください。
また、弱みや改善したい点があれば教えてください。

藤岡不動産
ももたろうファンドの強みは、地域密着型だと思います。
組成する物件も地元の愛知県内を中心に東海地区内で、しっかりと物件を見極めることができます。
改善したい点は、ももたろうファンドの知名度がまだまだ低いので、もっと多くの方にももたろうファンドのことを知っていただきたいです。

同じ不動産小口化商品であるREITや不動産STと比べ、ももたろうファンドに投資するメリットはどこにあるとお考えですか?

藤岡不動産
J-REITの分配金利回と比較して、高い利回りを低リスクで得られるところだと思います。

御社は名古屋市内や北名古屋市、東海地方の不動産に特に強いですが、名古屋や東海地方の不動産の持つ独自の魅力はありますか?

藤岡不動産
関東・関西圏に比べ価格が上昇しきっていないため、利回りの高い物件が多く、リニアや名古屋駅、栄地区の再開発など発展性があるところです。
今後の展望について

今後どのような案件を組成する予定ですか?
現在の投資対象エリア以外や、レジデンス・戸建て以外の不動産用途のファンド組成などはお考えですか?

藤岡不動産
エリアは引き続き東海地区を中心に考えています。
16号はテナント物件を用意しており、今後も安定収益の見込める貸店舗、貸倉庫などの物件であれば組成していきたいと思っています。

どのような人にももたろうファンドへ投資してほしいとお考えですか?

藤岡不動産
投資に興味はあるけれど、なかなか踏み出せないという投資初心者の方にこそぜひ参加していただきたいです。
1口10万円から出資できますので、まずは始めてみてほしいです。
投資家へのメッセージ

最後に「トチクモ」や、ももたろうファンドに投資検討中の方へメッセージをお願いします。

藤岡不動産
この度はインタビューしていただきありがとうございました。
「トチクモ」さんは、非常に分かりやすいサイトで、投資初心者の方はもちろん、すでに投資をされている方でも各事業者の比較など、とても参考になると思います。
また、運営者であるかつさんどさんが実際に出資や取材をされた事業者が紹介されていますので、信用性も高いと思います。
ももたろうファンドは、安定性の高い物件を厳選し組成しています。
1口10万円から出資できますので、まずは資料請求をいただけましたら幸いです。
ご不明な点、ご不安な点など、何でもお気軽にお問合せください。
かつさんどのひとこと

今回のインタビューを通じて、ももたろうファンドは今のところ知名度は高くないですが、インカムゲイン型ファンドで将来の売却の心配も低く、劣後出資割合20%、運用期間は12か月、想定利回り6.0%と投資条件が揃ったファンド組成を堅実にしている事業者という印象を持ちました。
自社が得意とする地域に特化し、特徴を熟知している物件をファンド化しているため、インカムに関しての安全性は高いと感じました。
書面による契約ということで、クラファン形式と比べるとひと手間はありますが、この手間を上回るメリットが ももたろうファンドにはあり、もっと評価されるべき事業者さんです。
私は今後、積極的にももたろうファンドに投資をしていきたいと思います。
興味を持った方は、まずはももたろうファンドに資料請求してみてはいかがでしょう。
この度はお忙しい中、インタビューにご返答頂きありがとうございました。