信長ファンド21号のファンド分析

ファンドの申込期間と募集方式

分配金シミュレーター

投資額を入力すると、「信長ファンド21号」の分配金のシミュレーション結果を表示します。

予定利回り：5.0％ 、 予定運用期間：11か月

調達実績

2023年4月4日に募集を開始した「信長ファンド21号」のファンドの調達実績です。

最低募集金額を上回る募集があり、ファンドは成立しました。

上場系事業者で想定利回り5.0%は魅力的な利回り

信長ファンド21号の利回り5.0%は、信長ファンディングのレジデンス案件としては平均的な利回りですが、トチクモでオススメしている上場系の他事業者と比べて高利回りで魅力があります。

今回の21号は、8号と9号、前回の20号に続く「エステート末広」の第4期募集です。

運用期間は中期間に分類される11か月です。

一般的には運用期間が長くなると、不確実な事が起こる確率が上がり、リスクは高くなります。

募集金額は1820万円と小規模な案件です。

今回も抽選方式の募集となります。

今後も同じ物件を対象にしたファンドが組成される可能性がありそうです。

劣後出資割合は30%と高く、投資家のリスクを低減している

信長ファンディングの劣後出資割合はいまのところ30％を維持しています。

最近は劣後割合を5%から10%ほどに下げる事業者も多いですが、30％の劣後出資があることで投資家の分配金減少リスクを充分に低減する効果があります

また投資家と事業者はセイムボートになるため、ファンドに投資することに対して安心感も生まれると感じています。

今回の対象物件が位置するエリアは愛知県郊外のため、不動産価格が勢いよく上昇しているエリアではありません。

しかし、運用期間中に30%以上不動産価値が急落する事態が起こることも考えにくいと思います。

将来的な売却想定がないインカムゲイン型ファンド

信長ファンド21号は、賃料収入のみを分配原資とするインカムゲイン型ファンドです。

インカムゲイン型ファンドは将来的な売却を想定していないため、不動産価格の下落の影響を受けにくいメリットがあると考えます。

仮に不動産価格が下落したとしても、すぐに家賃に転嫁しない可能性が高いことがその理由です。

個人的意見ですが、金利上昇懸念による不安定なマーケットが続くと不動産価格にも影響が出ることが考えられます。

このリスクを考慮した場合、キャピタルゲイン型よりもインカムゲイン型ファンドの方が不確定要素が少ないと考えます。

築26年と築古物件だがコストパフォーマンスが高く賃貸需要は問題なし

対象物件のエステート末広は、名古屋市から南の知多半島に位置します。

同じ知多半島には、常滑に中部国際空港（セントレア）があります。

都心への交通アクセスは良くなく、地元で働く人向けの住宅と言えます。

築26年と築古で全体的な古さは否めないですが、画像を見る限り室内は綺麗な状態です。

賃貸仲介サイトを調べると、3LDKの58.96㎡で月額家賃58,000円と名古屋市の家賃水準から比べると破格の安さです。

また知多郡阿久比町にはRCファミリー向け物件が少ないそうで賃貸需要は期待できそうです。

将来的な売却から分配金が支払われるキャピタルゲイン想定のファンドであれば、立地と建物から見るとリスクは高いですが、今回はインカム型ファンドでその心配はありません。