三井物産グループのデジタル証券 〜ホテル・イビス大阪梅田〜 譲渡制限付のファンド分析
ALTERNA(オルタナ)で募集している三井物産グループのデジタル証券 〜ホテル・イビス大阪梅田〜 譲渡制限付のファンド分析です。
総合評価は★★★
(星3つ)
新たに優先劣後構造を採用、物件の売却損による元本毀損リスクを低減した安全性重視の商品設計。
評価は個人的な主観によるものです。
不動産クラファンは元本割れのリスクがありますので、投資判断は自己責任にてお願い致します。
目次
三井物産グループのデジタル証券 〜ホテル・イビス大阪梅田〜 譲渡制限付のファンド概要
投資対象物件 | 『イビス大阪梅田』 |
---|---|
地域 | 大阪府 |
予定利回り | 3.2% |
予定運用期間 | 61か月 (長期間) |
募集額 | 23億3,300万円 |
運用期間 | 2024年12月23日~ 2030年4月30日 |
ファンドの申込期間と募集方式
申込期間 | 11月20日 07:00 ~12月12日 07:00 |
---|---|
募集方式 | 先着・抽選方式 |
入金タイミング | 投資確定後 |
最低投資金額 | 100,000円 (1口) |
分配金シミュレーター
投資額を入力すると、「三井物産グループのデジタル証券 〜ホテル・イビス大阪梅田〜 譲渡制限付」の分配金のシミュレーション結果を表示します。
予定利回り:3.2% 、 予定運用期間:61か月
投資額 | 円 |
---|---|
分配金(税引前) | 円 |
分配金(税引後) | 円 |
三井物産グループのデジタル証券 〜ホテル・イビス大阪梅田〜 譲渡制限付のファンド評価
利回り | ★★☆ | 想定利回り3.2%と低めの利回りも安全性を優先したファンド |
---|---|---|
運用期間 | ★★☆ | 運用期間61か月(5年1か月)と長期間運用 |
プロジェクト 内容 |
★★★ | 投資対象不動産はホテル『イビス大阪梅田』、LTV47.6%(借入あり)、優先劣後構造採用 |
物件立地 | ★★★ | JR大阪駅及びOsaka Metro御堂筋線梅田駅から徒歩4分 、大阪梅田地下街「ホワイティ梅田」直結 |
物件内容 | ★★☆ | 客室数:181室 建築時期:2018年8月30日 構造:鉄骨造陸屋根地下2階付き14階建 |
総合評価 | ★★★ | 新たに優先劣後構造を採用、物件の売却損による元本毀損リスクを低減した安全性重視の商品設計 |
ALTERNAは三井物産グループが運営するデジタル証券を活用した安定資産投資サービス
ALTERNA(オルタナ)は三井物産グループが運営する不動産デジタル証券(不動産ST)を提供する注目の事業者です。
不動産STと言うと難しく思われがちですが、不動産クラウドファンディングと仕組みは似ており、同じ不動産小口化商品です。
今後、不動産STを取り扱う事業者が増えていく予測もあり、トチクモでは不動産STのおすすめ事業者としてALTERNAを追加しました。
ALTERNAの詳しい紹介はこちら↓↓
ALTERNA(オルタナ)は不動産デジタル証券を提供する注目の事業者
なおALTERNAのファンドへの申込みは「 仮申込制・先着順 」となります。
「仮申込期間」があり、案件公開後、直ちに「先着順」で申込むことができる方式です。
仮申し込みをした後に入金となります。
想定利回り3.2%と低めの利回り優先劣後構造を採用し、安全性を優先したファンド
〜ホテル・イビス大阪梅田〜ファンドは、ALTERNAサービス開始以来8本目のファンドです。
過去の想定利回りは、3.0%~4.0%、2024年の平均利回りは4.23%です。
今回の想定利回りは3.2%となりました。
ALTERNAの平均運用期間は、60か月(5年)となっています。
今回の最大のトピックスは、ALTERNAで優先劣後構造が採用されたことです。
優先劣後構造の採用により、物件の売却損による投資家の元本毀損リスクを低減しています。
これによるメリットは、劣後出資者が先に損失を負担するため、元本毀損リスクが低減されることです。
一方でデメリットは、投資対象不動産の売却益が発生しても、定められた上限以上の利益を得ること(アップサイド)がないことです。
劣後出資割合は、約12.5%です。※劣後出資者の出資分に収まる売却損約12.5%=(取得時鑑定価格90.3億円-基準価額総額約79億円)÷取得時鑑定価格90.3億円
不動産クラファンの劣後出資構造との違いは、劣後出資者が運営事業者ではなく機関投資家となっている点です。
機関投資家は、劣後出資となるものの、ホテル変動賃料収益や売却時のアップサイドが期待できるメリットがあります。
ALTERNAの優先劣後構造は、リスクを抑えた安定的なリターンを求める投資家向けの仕組みとなっています。
運用期間を長くすることによりメリットもあり
このファンドの大きな特徴は、5年1か月(61か月)の長い運用期間です。
投資期間が長くなればなるほど、予期せぬ出来事が起こる可能性はあり、リスクは相対的に高くなる傾向は投資全般にあることです。
しかし運用期間を長くすることで売却価格の安定化を図ることができるメリットもあります。
これは、5年後の不動産価格は予測しにくい面はあるものの、長い運用期間にすることでベストな売却時期を見定めることができ、結果的に売却価格の変動リスクを抑えることに繋がります。(ALTERNAセミナーでの見解をまとめたものです)
安定したインカムが期待できるファンドでは、長きにわたり安定した配当を受け取れるメリットもあります。
LTVは47.6% ※借入予定金額÷投資対象不動産の2024年8月1日を価格時点とする鑑定評価書に記載された鑑定評価額
LTVとは、不動産の担保価値に対する借入金額の割合のこと。
投資リスクを計る指標の一つでLTVが低いほど安全性が高い。
分散投資として、短期間運用のファンドの資金と長期投資の資金を分けて考えることも有効な投資手法だと思います。
投資対象は世界的なホテルグループ『アコー』が運営する『イビス大阪梅田』
『イビス大阪梅田』は、世界110ヶ国、約5,700のホテルを展開し、日本では『プルマン』『スイスホテル』『メルキュール』『ノボテル』などのブランドを運営するフランス拠点のホテルグループ『アコー』が運営しています。
『イビス』ブランドとしては関西初進出で、2018年11月にオープンしました。
ホテル運営受託者は、アコーグループのエイ・エイ・ピー・シー・ジャパン株式会社です。日本国内では全国49箇所に展開しています。
ホテル運営委託契約は、売却が予定されている2030年4月期よりも早く終了するため、ホテル賃借人が再度エイ・エイ・ピー・シー・ジャパンとホテル運営委託契約を締結すれば、ホテル運営受託者の変更はありませんが、再度の契約の締結に至らなかった場合は、ホテル運営受託者の変更(オペレーターチェンジ)の可能性があります。
仮に再契約がなされなくても、これだけのホテルであればオペレーターは見つけやすいと思われます。
三井物産グループのデジタル証券 〜ホテル・イビス大阪梅田〜 譲渡制限付の総合評価 ★★★
今回のファンドは、優先劣後構造の採用により物件の売却損による投資家の元本毀損リスクを低減しています。
劣後出資者は機関投資家となりますが、デジタル証券でも優先劣後構造が採用されたことで、より安全性が高まったと思います。
また固定賃料と変動賃料を組み合わせた契約方式を採用しており、固定賃料分のみで優先出資の配当分を賄うことができる見込みとなっており、景気などで変動の激しいホテル案件であっても安全性が高い商品設計となっています。
ホテル案件には地方の観光ホテルも多いですが、今回の『イビス大阪梅田』はJR大阪駅及びOsaka Metro御堂筋線梅田駅から徒歩4分、大阪梅田地下街「ホワイティ梅田」直結でアクセスも良好です。
大阪の中心地に位置し、地方案件に比べ土地の価格も安定的な点も安心材料です。
大阪のホテル案件と聞くとソーシャルレンディングでの遅延案件を思い浮かべる方もいるかもしれませんが、今回は例の開発案件とは全く異なり、すでに稼働しているホテルの運用で、ALTERNAらしい安全性の高い商品です。
利回りは3.2%と高くないですが、リスクを抑えながら安定的に運用したい方に向いているファンドと評価します。
ホテルには基本的にJーREITを通じて投資する方針の私ですが、今回は安全性が高いと判断し投資する予定です。
ALTERNAを運営する、三井物産デジタル・アセットマネジメント株式会社にデジタル証券とは?運用期間と投資家保護の仕組みとは?金利が上昇した場合の影響は?などお話を伺いました。
みんなの評価とコメント
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直近の募集ファンド
運用開始 評価 |
プロジェクト名 | 利回り | 運用 期間 |
募集額 万円 |
地域 |
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-
★★☆
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事業者:ALTERNA(オルタナ)
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5.2% | 59ヶ月 | 24,584 | 三重県 |
1/12
★★★
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事業者:ALTERNA(オルタナ)
|
3.4% | 61ヶ月 | 238,500 | 東京都 |
5/16
★★★
|
事業者:ALTERNA(オルタナ)
|
4.0% | 60ヶ月 | 155,000 | 東京都 |
3/29
★★★
|
事業者:ALTERNA(オルタナ)
|
4.3% | 60ヶ月 | 362,000 | 東京都 |
ALTERNA(オルタナ)の投資実績
トチクモ運営者2名+1名の、ALTERNA(オルタナ)での投資実績です。 (償還実績はこちら)
ファンド名 | 予定 運用期間 |
ファンド 利回り |
投資額 | 投資家 |
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三井物産のデジタル証券 譲渡制限付 〜横浜〜 | 59ヶ月 | 3.5% | 50万円 | |
三井物産のデジタル証券~日本橋・人形町~(譲渡制限付) | 58ヶ月 | 3.0% | 150万円 | |
三井物産のデジタル証券 譲渡制限付 〜京都・三条〜 | 62ヶ月 | 3.6% | 50万円 | |
10万円 | ||||
三井物産のデジタル証券 譲渡制限付 〜浅草〜 | 60ヶ月 | 4.3% | 10万円 | |
30万円 | ||||
10万円 |
ちなみに、ゆうちょ銀行の預金金利は0.001%。10万円を一年間 預けた場合の利息は1円。
イオン鈴鹿を辞退してこちらに先着申し込みしました🤣
私もイオン鈴鹿案件より、こちらの方が好みです。
ALTERNAさんのセミナーを聴いてから投資しようと思います。