（仮称）CREAL ロジスティクス伊奈町のファンド分析

ファンドの申込期間と募集方式

分配金シミュレーター

投資額を入力すると、「（仮称）CREAL ロジスティクス伊奈町」の分配金のシミュレーション結果を表示します。

予定利回り：4.8％ 、 予定運用期間：24か月

調達実績

2023年11月20日に募集を開始した「（仮称）CREAL ロジスティクス伊奈町」のファンドの調達実績です。

最低募集金額を上回る募集があり、ファンドは成立しました。

想定利回り4.8％、物流施設のため高めの利回り

最近のCREALの募集ファンドは、18か月か24か月運用、3.5％~4.8％の利回りの大型案件が多くなっています。

今回のCREALロジスティクス伊奈町は、利回り4.8％とやや高めで、運用期間は24か月の長期間運用のファンドとなっています。

4.8％の内訳は、インカムゲイン（倉庫賃料収入）3.2％、キャピタルゲイン（売却による収益）1.6％、計4.8％の利回りとなっています。

CREALのレジデンス案件と比べると若干利回りが高くなっており、運用期間が24か月間と長期間運用となるため、その分リスクは高くなると考えたほうがよさそうです。

募集額は15億6200万円と大型案件

今回のファンドはCREALにとって3件目となる物流施設ファンドで、その募集額は15億6200万円と大型案件です。

2023年1月に募集された、運用中の物流施設ファンドである「CREAL ロジスティクス東京鹿浜 」は募集額10億3800万円、想定利回り4.8%、運用期間は24か月でした。

募集金額が大きいので、比較的投資しやすい案件と言えます

劣後出資割合は5％ほどと低く、キャピタル部分で不確実性あり　注意点もあり！

このファンドの注意点は、現行の賃貸借契約が2025年8月31日に期限を迎えることです。

賃貸借契約が更新されない場合、物件売却時の交渉が難航してしまう可能性があります。

物件売却時に売却額が想定を下回った場合、キャピタルゲインが減少したり、出資元本が毀損するリスクがあります。

劣後出資枠はあるものの、その割合は5％ほどと低くなっています。

運用や売却が想定より5％以上低調だった場合、予定されている分配は受け取れない可能性がありますので、注意が必要です。

物流施設は景気に大きく影響され、2年後の物流施設の相場を予測することは難しいと思います。

また金利動向にも左右され、レジデンスほど担保価値が安定していないデメリットがあると考えます。

将来の売却によるキャピタルゲインを分配するファンドでは、売却できた金額により投資家への分配額が上がる（アップサイド）ファンドがあります。
今回はそれが無く固定で1.6％のため、リスクとリターンのバランスは良くないと思います。

投資対象は埼玉県北足立、築23年の物流施設

ロジスティクス伊奈町は、埼玉県桶川市加納の首都圏中央連絡自動車道「桶川加納I.C.」から約5.2kmの場所に位置しています。

圏央道を利用することで、大消費地である首都圏エリアへの配送拠点の立地としても物流適地となっています。

また、工業専用地域の「伊奈工業団地」の区画内にあり、産業集積地にも程近い場所に位置しています。