（仮称）CREAL ロジスティクス綾瀬のファンド分析

ファンドの申込期間と募集方式

分配金シミュレーター

投資額を入力すると、「（仮称）CREAL ロジスティクス綾瀬」の分配金のシミュレーション結果を表示します。

予定利回り：5.5％
インカムゲイン相当2.0％
キャピタルゲイン相当3.5％ 、 予定運用期間：24か月

調達実績

2022年5月10日に募集を開始した「（仮称）CREAL ロジスティクス綾瀬」のファンドの調達実績です。

最低募集金額を上回る募集があり、ファンドは成立しました。

5.5％の高利回りファンド

最近のCREALの募集ファンドは、12か月~18か月運用、4.0％~4.5％の利回りの大型案件が多くなっています。

今回のCREAL ロジスティクス綾瀬のファンドは利回り5.5％と高く、運用期間は24か月の長期間運用のファンドとなりました。

5.5％の内訳は、インカムゲイン（倉庫賃料収入）2.0％、キャピタルゲイン（売却による収益）3.5％で計5.5％の利回りとなっており、キャピタルの割合が大きいファンドです。

CREALの平均利回りからすると高利回りファンドで、24か月間と長期間の運用となり、その分リスクは高くなると考えたほうがよさそうです。

CREAL史上最大の募集額10億9800万円

クリアル株式会社は、4/28に東京証券取引所グロース市場へ新規上場されました。

上場後最初のファンドは物流施設で、その募集額は10億9800万円です。

この金額は、不動産クラウドファンディングでもかなりの大型案件だと言えますが、同時期にCOZUCHIで36億円の募集があるそうです。 今後はこのような大型案件も増えてくるのかもしれません。

投資対象は神奈川県綾瀬市の物件施設

CREAL ロジスティクス綾瀬は、神奈川県中部の綾瀬市内の東名高速道路「綾瀬スマートI.C.」から約2.6kmの場所に位置しています。

2021年3月に「綾瀬スマートI.C.」が開通したことにより交通アクセスが大きく上昇したエリアで、神奈川県内の人口集積地への配送が可能であるだけでなく、東名高速道路を利用することによる東京都内への配送や圏央道を経由して首都圏一体への配送を考えることができる物流に適した地域だそうです。

しかし、2年後の物流施設の売却価格は予測できない部分が多く、キャピタルゲインに関してはリスクがあると言えます。

理由としては、都心のレジデンス用地であれば購入検討者も多いですが、郊外の広大な物流施設の買い手はかなり限られる可能性があります。

劣後出資は5.0％と低め

劣後出資枠はあるものの、その割合は5.0％ほどと低くなっています。

売却金額が想定より５％以上低かった場合、キャピタルゲイン相当の年利3.5％の分配は受け取れない可能性がありますので、注意が必要です。

このような将来のキャピタルゲインを分配するファンドでは、売却できた金額により投資家への分配額が上がるファンドがあります。 今回はそれが無く固定で3.5％のため、リスクとリターンのバランスに疑問が残ります。